負けたときに落ち込みやすい

エモ派の投資家は、勝ったときに調子に乗りやすいです。その反面、負けたときに落ち込みやすいという傾向があります。いずれの局面でも、そのときの心理的なムードに左右され、「極端」な行動に走りがちです。

また、エモ派は情熱的であり、株投資にあたって意欲的に勉強に挑みます。しかし、飽きっぽくもあります。

また、周囲から傷つけられることを嫌う傾向があります。自尊心と自我を守ろうという気持ちが強く働きやすいです。

インデックスファンドが強い理由

人間は自分の感情や理屈にとらわれることで、判断を見誤ることがあります。投資の世界では、とくにその傾向が顕著です。

実際、日経平均などの株価インデックスに連動する「インデックスファンド」のほうが、人間が判断しながら個別銘柄を買うよりも利益率が高いことが多いです。それは、インデックスファンドは、感情やメンタルなどの人間的な要素を排除していることが原因の一つです。

対極にあるのが「ロボ投資」

エモ派の投資家の対極にあるのが、ロボットアドバイザーによるロボ投資です。

ロボ投資の特徴は、自動売買のコンピューター・プログラムが、その時のマーケットの状況に応じて出撃し、相場と格闘しながら、運用益を目指します。人間の感情や直感とはほぼ完全に隔離されたところで運用が行われます。

システムトレード

ロボ投資が開発される前に、システムトレードがありました。システムトレードは、単一銘柄の運用に限ったものが中心でした。ロボ投資は、数百以上の個別銘柄を対象に、それらのポートフォリオを管理、最適なキャッシュポジションの判断まで自ら行い運用します。

ロボットたちは自分たちが得意とする相場が来るまで、無理に勝負を仕掛けません。感情を一切、排したロボットだからこそ、利食い・損切りは予断なく執行されます。

ロボならではの「休むも相場」

極端なケースを挙げれば、ロボたちが、もし「現在の相場つきでは、全く勝ち目がない」と判断すれば、下落相場をすべての持ち高を現金化し、次のチャンスを待つこともあります。まさにロボならではの合理的な判断です。生身の投資家では、「休むも相場」を実践できる人はそう多くはいません。

おすすめの投資方法

成長株への投資

エモ派(感情派)に最も向いているのは、成長性の高い株への投資です。熱意(パッション)を持って支持できそうな企業(銘柄)を見つけ、その株を長期保有するのです。

ただ、エモ系投資家が、成長株で稼ぐためには、基本的には「早乗り」の根性が必要です。みんなが買ったあとで買えば、“高値つかみ”になってしまいます。

冷静な判断を下すために、投資顧問を活用

エモ派(感情派)の投資家の最大の弱点は、冷静な結論を出すのが苦手なことです。その対策としては以下の2つが考えられます。

(1)なるべく自分で決断を下さない
代わりに決断してくれる人を探すということです。たとえば、「これは」という成績のいい投資顧問を見つけて、その投資対象を参考にします。
(2)じっくりと決断を下す訓練をする
投資判断は、慣れの問題です。少しずつ自分自身の違和感を解消していく努力を重ねましょう。問題に真正面からぶつかったほうが結果がよくなることを学ぶのである。